りんご山にりんご実りて落つる音 老兄妹が熊飯食みつつ語らふは 秋深む飛越境の有峰湖 冷え込めば味も良かれと短日を 照り分けて夕陽明るき峡の田に 見返りを求めぬ陽光あまねきに ふるさとは乗鞍なだり 三


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野兎の眼は輝きにけむ ダムに沈みし古里の秋 十二戸沈めて青き静けさ 峡の流れに赤蕪洗ふ はつはつとして走り穂光る 我が畠作り結果を急ぐ